幌尻岳の名勝ピリカノカの指定

日高山脈の主峰幌尻岳は、標高2052mある山脈の最高峰となります。この山には、氷河時代に形成された圏谷(けんこく、またの名をカール)があります。このカールは、雨が降ると沼のようになり、この沼が7つあることから、地域の人達は古くから「七つ沼カール」と親しみをこめて呼んでいます。数々の動植物が生息し、北海道の大自然を物語る豊かな自然を誇っています。そのため、「日本百名山」にも選ばれており、平取町側と新冠町、日高町、帯広市側の四方から登山を楽しむことができます。
アイヌの人達の間では、幌尻岳を舞台にした様々な伝説があります。古来から神様がいる山として崇拝し、祈りを捧げていたといいます。アイヌ語で、「ポロ・シリ(大きな・山)」と呼ばれ、日高路での霊山とされている。
以上のことから、豊かな自然を有し、アイヌ文化や伝説が息づくところとして、名勝ピリカノカに選定されました。(平成25年10月17日)

詳細については 新冠町郷土資料館の資料をご覧ください。